ガスクロマトグラフ質量分析装置(GC-MS)は、主に有機化合物の定性・定量分析を行う装置です。
GC-MSは気化させた混合物を、単一成分に分離するガスクロマトグラフ(GC)と、分離した各成分をイオン化してマススペクトルを取得することで定性・定量分析をする質量分析装置(MS)を結合した複合装置です。
(GC-MS原理詳細はこちら参照GC-MS(ガスクロマトグラフ質量分析装置))
ATD-GC-MSはこのGC-MSに、さらに「加熱脱着(ATD:Automatic Thermal Desorption)システム」を結合した装置です。
分析装置 | 使用されている吸着剤 | 特徴 |
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GC-MS (溶媒脱着法) |
活性炭、他 |
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ATD-GC-MS (加熱脱着法) |
TenaxTA吸着剤、他 |
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ある室内の空気について、どのような成分が含まれているかを調べました。ATD-GC-MS分析の結果、得られたクロマトグラムは以下となります。
本分析の結果、高いピークが検出された物質は、針葉樹などの樹木を使用した建材や家具等から発生される、α-ピネンでした。
ATD-GC-MSを使用することで感度の良い結果を得ることが出来ました。
営業時間平日(月~金) 午前8時45分~午後5時30分まで
Perkin Elmer製 Turbo Matrix 650
左:GC-MS ※2
Perkin Elmer製 Clarus680/Clarus SQ 8T